投資のヒント

【高配当戦略】(2019年2月版)ダウ10種、ダウコア10種

投稿日:2019年2月20日 更新日:

 

私のポートフォリオの半分は米国株インデックス、残りの半分は個別株で運用しています。

 

なぜ個別株に投資しているかと言えば、シーゲルが提唱するリターン補完戦略、特に高配当戦略に影響を受けているから。

 

シーゲルはワールドインデックスへの投資を推奨するものの、インデックスより高いリターンが期待できる高配当戦略としてS&P10種、S&Pコア10種、ダウ10種、ダウコア10種を紹介してます。

 

今回はその中のダウ10種、ダウコア10種について、2019年2月時点でどの銘柄が対象となっているのかスクリーニングしてみました。

 

ダウ10種(ダウの犬)とは

 

ダウ30種の内、配当利回りの高い上位10銘柄を選定したもの。

いわゆるダウの犬ってやつです。

 

なぜダウの犬かといえば、配当利回りは株価が下がることで相対的に上昇するので、「不人気株=負け犬」ってことになるからです。

 

しかし、そんな負け犬を集めたダウ10種ですが、毎年入れ替えることにより平均を上回るリターンが挙げられることが多かったこともあり「ダウの犬」戦略として有名になったんですね。

 

ダウコア10種とは

 

ダウ30種の内、配当利回りが高い+15年連続配当を満たした上位10銘柄を選定したもの。

 

ダウ10種では、配当実績が無くても一時的な株価低迷で高配当となった銘柄が入ってくる可能性がありますが、ダウコア10種では15年間配当を出した実績が無いと選ばれることはありません。

 

その為、ダウコア10種はダウ10種に比べて、見せかけの高配当銘柄が排除された選りすぐりの銘柄と言えます。

 

ダウ10種とダウコア10種はリターンが高く、リスクが低い

 

シーゲルによれば、ダウ10種、及びダウコア10種はS&P500インデックスに比べ、リターンが高く、リスクが低かったとのこと。

 

以下表を見ると、S&P500の年率リターン11.18%、リスク17.02%に対し、

  • ダウ10種はリターン14.43%、リスク15.38%
  • ダウコア10種はリターン14.90%、リスク15.82%

となっていることが確認できます。

 

対象年率リターンリスク
S&Pインデックス11.18%17.02%
ダウ10種14.43%15.38%
ダウコア10種14.90%15.82%

参考:株式投資の未来より

 

過去の実績だと、S&P500 < ダウ10種 < ダウコア10種となり、ダウコア10種のパフォーマンスが高かったと言えます。

 

とはいえ、これは1957年~2003年を調査対象としているので、今後も同じ結果となる保証はないことに注意が必要ですね。

 

2019年2月時点のダウ10種とダウコア10種スクリーニング結果

 

以下に2019年2月18日時点のダウ10種及びダウコア10種を示します。

 

 

※「ダウ10種」、「ダウコア10種」列の番号は順位を表してます。

※「ティッカー」列の太字箇所は、私が保有している銘柄を表してます。

 

IBMがダウ10種、ダウコア10種共に1位

 

IBMが堂々の2冠!キングオブ負け犬!

 

IBMは株価低迷銘柄の代表的な存在なので、ダウ10種に選ばられるのはもちろんですが、配当実績も19年連続増配しているのでダウコア10種でも1位となりました。

 

また、株価は低迷してますが、配当性向45%と余力がありますので、今後も増配は期待できそうですね。

 

もちろん私もIBMに投資してます。

が、もっとも含み損が大きい銘柄・・・。

 

ダウコア10種のほとんどが30年以上の増配銘柄

 

ダウコア10種を眺めると、IBM以外の銘柄の増配年数が30年以上であることに気づきます。

 

また、ダウ10種では比較的株価低迷している銘柄が目立ちますが、ダウコア10種においてはMMM、MCD、WMTなど株価が堅調な銘柄も含まれてますね。

 

これは一時的な株価低迷による配当利回り増ではなく、これまでの増配がもたらした高い利回りと考えられます。

実際にどの銘柄もPERは20%以上と高く、割安感はありませんが、配当利回りはそれなりにあります。

 

なので、個人的にはダウコア10種の方が安心感があり、長期投資向きなのかなぁって思ってます。

 

最後に

 

今回ダウ10種、ダウコア10種を確認した理由の1つに、私が現在保有している銘柄、及び保有候補銘柄が、該当しているのか?という確認の意味がありました。

 

保有している個別株は本当に投資対象として正しいのか?と自問自答する事が多く、何かしらの安心感が欲しかったというのが事実。

 

実際に保有銘柄、及び保有候補銘柄がいくつか該当していたので、ちょっと安心しました。

まー、該当していたからといってもパフォーマンスの保証はありませんが・・・。

 

しかし、そんなダウ10種、ダウコア10種よりもパフォーマンスが高かった高配当戦略があります。

それがS&P10種、S&Pコア10種なんです。

 

次回はこれについて調べてみたいと思います。

 

 

 

↓合わせて読んで頂きたい記事です。

 

2018年版ですが、連続増配高配当な20銘柄について書いた記事です。

条件は連続増配30年以上で配当利回り3%以上としました。

 

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