確定拠出年金

【iDeCo】確定拠出年金で運用する商品は1つで十分です

投稿日:2017年11月5日 更新日:

確定拠出年金は利用されてますか?

 

私は2年程前からSBI証券で口座を開設して始めてます。

今年からideco(イデコ)の愛称で国をあげて加入を促している印象ですね。

 

確定拠出年金を利用するメリットは以下の税制優遇です。

 

  • 積立金(拠出金)が全額所得控除対象になる
  • 運用益が非課税
  • 受取時には退職所得控除、公的年金等控除いずれかの対象になる

 

デメリットもいくつかありますが、個人的には税制優遇を考慮すると利用しない手はないと思います。

 

しかし、いざ初めるのはいいのですが、まず何の商品を運用すれば良いの?って悩みがでてくると思います。

 

ということで今回は確定拠出年金で最も運用に適した商品は何か?について書いていきます。

 

確定拠出年金で運用する商品選びの最適解

 

確定拠出年金で運用する商品は複数ございますが、結論から申し上げるとインデックス連動の

 

外国株式

 

だけで十分だと思います。

 

特に米国のS&P500やダウ連動の商品を扱っている証券会社であれば、そちらの方が良いと思います。

 

外国株が100%ってことなのでグラフにするとこんな感じ↓です。

 

リスク高すぎじゃない?ってバカにされそうです。

でも決してリスクは高くないのです。

その理由については後述します。

 

尚、この最適解は確定拠出年金は個人型(ideco)と企業型がありますが、どちらであっても言えることです。

 

一般的なアセットアロケーション

 

投資信託の運用方法をネットなどで調べると、以下のようなアセットアロケーションが多いのではないでしょうか?

 

 

上記は極端な例ですが、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券の4つをバランスよく運用する手法です。

株式と債券は逆の値動きをするのでリスクを低減できるのが特徴と言われてます。

 

一見すると、このようなアセットアロケーションは最適なように感じます。

 

なぜ外国株式なのか?


確定拠出年金は60歳まで引き出すことができないですが、これが実は重要と考えてます。

60歳まで引き出せないということは強制的に20年~40年の長期投資になるからです。

 

株式投資のリスクは高くない

 

以前の記事で紹介しましたが、株式は短期投資では最もリスクが高いですが、投資期間が長ければ長い程、そのリスクは低くなります。

 

 

出典:moneykit

 

 

株式投資はリスクが高いからあーだこーだ言ってる人がいますが、それは株式投資を短期売買する投資と考えているからであり、長期投資ではリスクは高くありません。

 

 

株式は最も実質トータルリターンが高い

 

こちらも以前の記事からの抜粋ですが、以下図の通り株式(Stocks)の実質トータルリターンが最も高いのが分かります。

 

出典:MAROTTA

 

また、図の株式(Stocks)は米国のS&P500というベンチマークで比較してますが、株式のリターンの高さはどの国でも実証されているようです。

 

確定拠出年金向けの商品で、短長期債券(Bond,Bills)や貯蓄(Dollar)等もありますが、過去の実績から言うと良い商品ではないことが分かります。

 

日本株が最適ではない理由

 

日本株は以下理由でおすすめしません。

 

  • 過去の株価が右肩上がりではない
  • 人口が減少傾向(それに伴いGDPも減少傾向である)
  • 相場のボラティリティが高い

 

それに比べて米国のS&P500は右片上がりです。

 

↓で日本株と米国株のチャートを比較してますので参照下さい。

 

 

MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックスに連動した「iシェアーズ MSCI コクサイ ETF」のチャートです。

MSCI KOKUSAI(コクサイ)インデックスは日本を除く先進国の平均株価として定めている指数です。

 

 

こちらもリーマンショックの2008年には急落してますが、その後は右肩上がりで成長しています。

 

 

おすすめの商品は?

 

以上のことから、確定拠出年金は外国株1つで運用すれば良く、債券型ファンドやバランス型ファンドなどを選ぶ必要はないことが分かって頂けたかと思います。

 

最後におすすめの商品について紹介します。

 

私はSBI証券を利用してますので、これから紹介する商品はSBI証券で扱っているものになります。

その他証券会社をお使いの方は、各証券会社で扱っている商品から選択して下さい。

 

商品の選定基準は以下です。

 

  • 外国株(先進国)インデックスであること
  • 信託報酬が安いこと
  • 純資産総額が大きいこと

 

上の基準から振るいにかけていくイメージです。

尚、個人的には外国株インデックスは米国株インデックスのS&P500、ダウ連動商品があればそちらの方が望ましいです。

 

この基準に従い、SBI証券の商品で目についたのが以下2つでした。

 

大和-iFree NYダウ・インデックス

ベンチマーク:ダウ・ジョーンズ工業株価平均

信託報酬  :0.243%

総資産   :3,119百万円

 

ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス

ベンチマーク:MSCIコクサイ・インデックス

信託報酬  :0.2268%

総資産   :8,359百万円

 

個人的には米国のダウ平均に連動した「大和-iFree NYダウ・インデックス」が最もおすすめです。

(S&P500連動商品があるのであればそちらを選びますが・・)

 

しかし、より分散が効いているのは「ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス」ですし、どちらも信託報酬はそれほど高くないので、どちらを選んでも良いと思います。

 

最後に

 

最後に2点程注意点があります。

 

期間が短いとリスクが高くなる

 

確定拠出年金は60歳までしか運用できませんので、現在50歳以上の方だと10年以下の運用期間になります。

その場合、株式投資はリスクが高くなるのでおすすめできません。

 

必要以上にスイッチングしない

 

基本的にこれと決めた銘柄を長期的に積立ていきましょう。

 

スイッチングを頻繁に繰り返すと短期売買しているのと同じでリスクが高くなりますし、証券会社によっては手数料をとられてしまい、リターンが低下します。

 

しかし、現状より良い商品が出てくる可能性は高いので、その際には比較検討し、乗り換えても良いと思います。

 

ちなみに現状私は上記のおすすめ商品で運用できておりません。

なぜかというと、私が確定拠出年金を始めた当初には存在しな商品だったからです。

 

そういう意味だと、これからもどんどん良い商品が出てきそうな気がしますね。

 

 

↓関連記事です。よければご覧下さい。

 

長期投資の有効性について書いてます。

 

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