mktrです。
以前私のポートフォリオの半分を占める個別銘柄を整理したところ、特定のセクターに偏っていることが分かりました。
その中でも、過去のリターンが高いヘルスケアセクターに投資していないことが判明したので、今回はマイポートフォリオに組込むヘルスケアセクター銘柄を検討しようと思います。
ヘルスケアセクターETFを利用して絞込み
多数あるヘルスケアセクターの銘柄を1個づつ検討していたら時間がかかり過ぎてしまいます。
その為、既存のヘルスケアセクターETFから代表銘柄を選定していく手法を取りたいと思います。
だって超大手のファンド会社が選びに選んだ超優良銘柄がチョイスされているので間違いないはずですもんね。
ETFの対象はバンガードのVHT、ブラックロックのIXJ、スパイダーのXLVです。
銘柄選定の方針は以下です。
- 各ETFの保有上位10位の銘柄から選定
- 単純に全ETFで重複している銘柄を全て抜粋
- 連続増配銘柄、高配当銘柄の両方、もしくはいずれかであること
- 最終的に2銘柄に絞込み
では各ETFの保有銘柄を見ていきます。
【VHT】 バンガード米国ヘルスケア・セクターETF
まずはVHTの保有上位10銘柄です。
日本でも有名な企業であるJohnson & JohnsonやPfizerが上位で構成されています。
特にJohnson & Johnsonは全体の10%と多くを占めてます。
ETF全体で上位10銘柄が占める割合は44.4%となってます。
【IXJ】 iシェアーズ グローバル・ヘルスケア ETF
IXJの保有上位10銘柄です。
IXJの保有率トップはJohnson & Johnsonです。
しかし、2位はnovartisで3位がPfizerですね。
IXJの特徴として米国だけでなく、世界のヘルスケアセクターが組み込まれています。
その他ではroche(ロシェ)、BAYER(バイエル)が上位銘柄に入ってます。
どちらも日本でも聞いたことある有名企業ですが、NYSEには上場しておらずADRとして購入はできないようです。
ETF全体で上位10銘柄が占める割合は40.03%となってます。
VHTに比べて上位の占める割合は低いです。
おそらく世界のヘルスケアセクターを扱っている為であり、より分散が効いている印象です。
このETFだけでも非常に魅力的ですね。
【XLV】 ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR
XLVの保有上位10銘柄です。
XLVの保有率トップも何とJohnson & Johnsonです。
見ての通り、ほとんどVHTと銘柄は同じです。
しかし、比較的1銘柄の割合が高くなっているようです。
ETF全体で上位10銘柄が占める割合は51.53%となってます。
最も上位10銘柄の占める割合が大きく、集中投資している印象です。
選りすぐりの全7銘柄が決定
選定基準に従い、全てのETFで重複していた7銘柄をチョイスしました。
また、各銘柄の連続増配年数、配当利回りを整理し、この中から絞り込んでいきます。
銘柄 | ティッカー | 株価 | 連続増配年数 | 配当利回り | PER |
---|---|---|---|---|---|
Johnson & Johnson | JNJ | 139.41 | 55 | 2.41 | 24.20 |
Medtronic plc | MDT | 80.52 | 40 | 2.29 | 27.02 |
AbbVie | ABBV | 90.25 | 6 | 3.15 | 22 |
Pfizer | PFE | 35 | 7 | 3.65 | 25.59 |
UnitedHealth Group | UNH | 210.22 | 8 | 1.43 | 23.89 |
Amgen | AMGN | 175.22 | 7 | 2.63 | 15.83 |
Merck & Company | MRK | 55.09 | 6 | 3.41 | 29.94 |
連続増配銘柄は?
1位:Johnson & Johnson
2位:Medtronic plc
3位:UnitedHealth Group
という結果でした。
1位、2位は断トツですね。Johnson & Johnsonの55年は脱帽です。
高配当銘柄は?
1位:Pfizer
2位:Merck & Company
3位:AbbVie
という結果でした。
上位3銘柄共に3%以上の高配当銘柄です。
しかし、配当は株価に影響されるのでその時の断面で判断してはいけませんね。
でも非常に魅力的です。
割安銘柄は?
これは参考レベルです。
PERだけで割安か否かを判断してはいけないことは分かってます。
が、気になります。
んで15%と低いのが以下銘柄でした。
1位:Amgen(アムジェン)
その他は20%越であり、やはり割高感が拭えません。
私は知らなかったですが、日本ではアステラス製薬との合弁会社であるアステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社を設立しており、2020年を目標にアムジェンの完全子会社として独立する予定のようです。
この株価が175ドルでPERが15%ということは、EPSは11.7ドルと非常に高いです。
気になる銘柄です。
結論
ヘルスケアセクターの銘柄をETFから選定してきましたが、私は以下2銘柄をマイポートフォリオに組入れたいと思います。
- Johnson & Johnson
- Pfizer
です。
Johnson & Johnsonは言う事なしの、超優良銘柄です。
連続増配55年は企業の作り上げてきた信頼であり、これからも揺らぐことはないと思います。
ただ、現在の株価が高いなぁってのが気になるくらいですかね。
PfizerはMedtronic plcやMerck & Companyと悩みました。
結果としては、やはり高配当であることと、各ETFでも保有率が高いということですかね。
Medtronic plcは連続増配企業なのですが、配当利回りが良くないのが外した理由です。
Johnson & Johnsonも利回りが高くないのでと組み合わせが悪いと思いました。
その点、Pfizerは高配当なのでJohnson & Johnsonとの組み合わせで配当利回りのバランスが取れるのではないかという算段です。
まー、結果としてはただ単にETF上位銘柄2つを選定しただけになってしまいました・・・。
とは言え、ヘルスケアセクター銘柄の整理ができたので良しとしたいと思います。