mktrです。
私は中小企業に勤めてますが、退職金というものが無いです。
一部の大企業では退職金がありますが、中小企業だと退職金が無い方も多いのではないでしょうか?
お金に興味がない人たちは、そもそも退職金が無いってことすら知らないかもしれません。
いざ退職を迎えた時には、あてにしていた退職金が無くて下流老人になってしまったということも考えられます。
下流老人にならないようにする為には、若いうちから老後に備える必要があります。
昨今、日本では国民に投資を促す処置に前向きですので、この優遇処置を利用しない手はありませんね。
そこで今回はidecoと来年から開始されるつみたてNASAを使って退職金はいくら作れるのかシミュレーションしたいと思います。
シミュレーションの前提
性別 :男
年齢 :40歳
職業 :会社員
年収 :500万円
家族 :妻、子(1人)
備考
- 勤め先での確定年金や確定拠出年金制度(企業型)は無し
- 運用資産は60歳で退職金として受け取る
ideco(確定拠出年金 個人型)ではいくら受取れるのか?
idecoで運用する場合、前提条件から以下のような運用になります。
- 運用期間は20年
- 積立(拠出)額は最大年間276,000円
- 投資対象は証券会社が扱っている商品
運用期間
idecoの積立期限は60歳までなので、40歳から開始すると最大の積立期間は20年になります。
積立(拠出)額
一般サラリーマンの拠出額の上限は月2,3000円です。年間では276,000円になります。
投資対象
口座を開設した証券会社が扱う商品になります。
但し、idecoで扱う商品は証券会社が厳選した商品のみであり、数が少なく、投資好きには物足りないかもしれません。
試算結果
運用期間は20年、積立額を月2,3000円とし、リターンを5%とした場合の結果です。
参考:楽天証券
約950万円になりましたね。
リターンは5%としてますが、決して不可能なリターンではありません。
もちろんリターンが高ければ高い程受取れる金額は高くなり、低ければ低い程受け取れる金額は低くなります。
つみたてNISAではいくら受取れるのか?
つみたてNISAで運用する場合、前提条件から以下のような運用になります。
- 運用期間は20年
- 積立額は最大年間400,000円
- 投資対象はNISA対象投資信託として金融庁にて届出が受理された投資信託
運用期間
つみたてNISAの運用期間は2018年~2037年までの20年間になります。
積立額
年間400,000円が上限になります。月にすると33,300円です。
投資対象
NISA対象ファンドとして金融庁にて届出が受理されたファンドだけが対象となります。
その為、どの証券会社でも扱う銘柄に大差はないようです。
試算結果
運用期間は20年、積立額を月33,300円とし、リターンを5%とした場合の結果です。
参考:楽天証券
なんと約1370万円になります。
退職金の手取り合計はいくらになるのか?
試算した結果から
idecoでは約950万円
つみたてNISAでは約1370万円
になりますので、合計で約2320万円になります。
ideco、つみたてNISAともに非課税なので税金はかかりませんね。
しかーし、idecoに関しては退職金扱いなので税金がかかってきます。
以下をご覧下さい。
出典:keisan
ideco加入から20年なので、20年以下に該当します。
その為、控除額は40万円×20年=800万円になりますね。
よって課税所得額は950万円-800万円=150万になります。
表より195万円以下は課税されませんので、税金は0円になります。
退職金控除額が大きいので、950万円程度であれば課税されないのですね。
結果、手取りで考えても合計で約2320万円となります。
まとめ
40歳からでもidecoで23,000円、つみたてNISAで33,300円の約56,000円を毎月投資することで、60歳時点では約2320万円の退職金をつくることが可能であることがわかりました。
ideco、つみたてNISA共にいい意味で投資する商品が限られてますので、粗悪な商品を掴まされる可能性も低く、投資のきっかけとしても非常に良い選択だと思います。
投資を躊躇している方は、下流老人にならないようにideco、つみたてNISAで投資を初めてみてはいかがでしょうか?
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