私は先日初めて自社の新入社員の方とお会いする機会があり、いろいろお話させて頂きましたが、皆さんしっかりされているなぁって印象でした。
なんか先を見越しているというか、落ち着いているというか。
私が新入社員の時は、落ち着いてもないし、何も考えていなかったなぁって感じます(泣)
私が米国株投資の優位性を感じ、投資を開始するまで37年かかったわけですが、現在のフレッシャーズ達はその気になれば情報も手に入りますし、何より証券会社のサービス(銘柄増加、手数料低下等)向上により、投資を始める敷居が低くなっています。
その為、米国株投資の優位性に早く気づき、22歳から投資を開始することができる可能性が全然あるわけです。
アラフォーである私は、若いうちに米国株投資を始めていれば良かったなぁって今でも思う時がありますので・・・。
私が新入社員から投資をしていた場合の資産はいくら?
もし、私が22歳から米国株投資を開始し、バイ&ホールドし続けた場合には38歳時点でいくらになっていたのでしょうか?
めちゃくちゃ興味があるので、算出してみました。
米S&P社が提供する外国株式インデックスである、S&P500に投資した場合を前提とします。
配当込のS&P500のリターンは以下です。
出典:myindex
22歳~38歳なので、過去15年のリターンを確認すると、「+9.6」になります。
この情報を元に、投資開始時の資産は0円、22歳~30歳までの積立金額は5万円とした場合のシミレーションは以下になります。
出典:投信アシスト
30歳までに711万円になりましたね。
月々5万円の投資だけで、20代で700万もの資産を積み上げることができていることになります。
それでは30歳~38歳の8年間は給料が増えていることも考慮して、月10万を投資したと仮定すると、
出典:投信アシスト
なんと!38歳時点で約2,900万になります。
40歳前には、一生で一番高い買い物とされているマイホームをキャッシュで買えるくらいまで資産が膨らんでいることが分かります。
ちなみに現在の私は、借金がこれと同じくらいあります・・・。
米国株投資をもっと早く始めていれば、全然違う世界が広がっていたわけですね。
でも実際はこんなに上手くいかないと思う
上記のシミュレーションはあくまでも、バイ&ホールド+配当再投資した場合のリターンです。
もし、常に株価が右肩上がりで上昇していれば、シミュレーション通りになるかもしれません。
しかし、大局的にみれば右肩上がりですが、局所的に見れば株価は上がったり、下がったり繰り返しているわけで、特に下落時には狼狽売りする可能性が高いです。
しかも2002年~2017年までの15年間にはリーマンショックが思いっきり含まれています。
現在、私はバイ&ホールドに徹しており、投資している企業の致命的な欠陥により業績が低迷しない限り、基本的に売却はしない方針です。
強い意志をもって投資をしていますが、リーマンショックレベルの大暴落があれば、私も方針を貫くことができないかもしれません。
なのに、投資経験が無い状態で、米国株投資を開始し、リーマンショックレベルの大暴落がくれば間違いなく、恐怖に耐えられずに狼狽売りすることになると思います。
失敗を繰り返してリスク耐性養うことが必要
個人的には投資は経験が非常に重要だと思います。
米国株ブログを書いている著名なブロガーの方々も、恐らく投資で失敗し、それを繰り返すことで自分の投資スタイルを確立し、成功を収めているわけで、それを単純にマネするだけでは恐らく上手くいかないと思います。
それはリスク耐性が養われていないので、いざ下落局面に入り含み損がみるみる増えると、恐怖に我慢できず狼狽売りしてしまうためです。
その為、個人的には若いうちに少額でも構わないので、FXや株式(日本株)投資等のボラティリティの高い投資を経験した方が良いと思います。
私が社会人1年目から投資を始めたらどうするか?
もし現在の思考が私の新入社員の頃にあれば、以下のような投資するだろうと思います。
- ideco(イデコ)で毎月2,3000円を米国株 or 全世界インデックスに投資
- つみたてNISAで毎月3,3000円を米国株 or 全世界インデックスに投資
- ボーナスで高ボラティリティ商品(FX、日本株、新興国株等)に投資
毎月の投資額は約5.5万円です。
非課税枠を使わない手はないので、ideco、つみたてNISA、もしくはNISAを使うのは必須と考えます。
idecoを含む、確定拠出年金は60歳まで解約できないというデメリットもありますが、逆に言えば60歳まで売却できないので、めちゃくちゃ長期投資向きです。
(※idecoは個人型確定拠出年金なので、勤務先の企業が企業型確定拠出年金に加入しているのであれば、そちらで積立てすることになります。)
NISAについては、私は長期投資を推進しているのでつみたてNISAを選択しますが、既存NISAを利用し、個別株投資をするのもありだと思います。
ideco、つみたてNISA共に、長期投資が前提となりますので、右肩上がりで成長が期待できる、全世界インデックス又は米国株インデックスを選択したいところ。
最後にボーナスの一部を高ボラティリティ商品に投資し、一攫千金を狙います。
ここで投資経験(失敗を含む)を積むこともできますし、もしかしたら速攻でお金持ちになれる可能性もあります。
最後に
個人的には若いうちに少額で構わないので、リスクが高い商品への投資経験を積むのも必要かなと思います。
私も過去にFXでロスカットし、数十万円を溶かした経験があります。
この経験から、高レバレッジを怖さを感じ、現在は現物投資以外はしないことにしてます。
もしFXの失敗がなければ、信用取引に手を出して、立ち直れない程の損失を受けていたかもしれませんし。
私はFXの失敗から、勝つことより負けない投資が重要だと勉強できたのです。
バフェットは「ルール1・損をしないこと。ルール2・ルール1を絶対忘れないこと」と明言しており、誰でも本で読んで学ぶことができます。
しかし、人は実際に体験してみないとその意味が真に理解できないものだと思います。
私だけかもしれませんが・・・。