私はマンションを保有しています。
資産運用のためではなく、我が家として。
当時(2011年)は築18年の中古、都内駅近物件で約3,500万円でした。
周辺の物件の相場と比較しても安く購入できたとは思います。
最近、たまたま私のマンションの売り出し広告を発見。
その価格はなんと4,500万円!
知らない間に1,000万円の含み益ができていたのです。
マンション(不動産)は流動性が低い
約1,000万円の含み益ができているのであれば、さっさと売却したいところ。
どうせ2020年以降は不動産相場は下落すると思うし。
しかし、マンションの売買は簡単ではなく、売却までに時間とお金がかかります。
不動産の流動性を低くさせる理由は大きく3つあります。
価格が高い
マンションをはじめとする不動産の価格は、安くとも数百万円、通常は数千万円と高価です。
そのため、売買にはある程度まとまったお金を準備するか、ローン組む必要が出てきます。
取引完了までの手間が多い
不動産の取引までには以下手順が必要になります。
価格査定 → 不動産業者との媒介契約締結 → 売却活動(内覧等) → 購入希望者との価格交渉 → 売買契約の締結 → 売買契約の締結 →手付金の授受、残代金の精算 → 取引(売却)完了
特に、売却活動においては購入希望者との折り合いがつかず、長時間化する可能性もあり、これによっては売却までに半年以上の時間がかかることも珍しくありません。
市場が閉鎖的
不動産市場では、売り手と買い手が1対1で売買行うことが基本なので、市場取引できる株式等と比較すると売買頻度が少なくなります。
しかし、現在は不動産証券化に伴い、流動性を持つ不動産投資市場が形成されてきてますね。
個人的な要因も流動性を低くしている
前述した流動性の低い理由は一般的なお話。
実際に住んでいると、一般論以外の要因もでてきます。
以下は私が売却に踏み切れない理由です。
住まいに不満が無い
そもそも現在住んでいるマンションに不満がない、むしろ気にいってます。
そうなると、売却する理由はお金だけ。
売却までの長い道のりを考えると、二の足を踏んでしまいますね。
妻の説得が難しい
自分の中で売却の意思を固めたとして、次の難関となるのが妻の説得です。
私はジョークっぽく今売れば1,000万円利益が出るよ、って打診してみましたが、「バカじゃない」と冷たく否定されました。
妻も現在の住まいに不満がないのであれば、交渉はより困難であることが予想されます。
住宅ローン減税が残っている
私はマンションを購入して以来、一度も所得税を払っていません。
それは住宅ローン減税の恩恵を受けているから。
マンションを売却すると、この恩恵を受けられなくなる恐怖があります。
あと2年で10年満期を向かえますので、売却を考えるなら2年後かなと・・・。
株式や投資信託の流動性は素晴らしい
極端な話、今回お話したマンションの含み益1,000万円が株式だとしたら、私はソッコウで売却すると思います。
(マンションのインカムは無く、2年後には暴落する可能性があるという前提)
なぜなら、簡単に売却できるから。
PC起動 → 証券会社サイトにログイン → 対象商品選択 → 売却発注 → 取引(売却)完了
するだけで、1,000万円の利益確定です。
その時間、長くて10分程度でしょう。
これが可能なのは、株式のようなペーパーアセット(証券類)は取引市場が存在しているからです。
株式も売り手と買い手が存在するのは同じですが、取引市場により売買が円滑に行えるわけです。
とはいえ、流動性が高いからこそ(頻繁な売買を行うことが可能なので)短期投資が主流となり、長期投資がマイノリティになっているのかもしれません。
最後に
以前は不動産に興味があり、いずれは不動産で資産運用したいと思っていました。
しかし、現在は株式、ETF等のペーパアセットで資産運用していく考えに変わってきてます。
その理由の1つとして、流動性の高さの比重は大きいですね。
いざという時にすぐ現金化できるという点や、現物を保有しない身軽さに非常に魅力を感じてます。
そういう意味でも、いずれマンションを売却し、賃貸へ移り住んで身軽になりたい気持ちもあります。