先週に引き続き、今週(7/22~7/26)に発表された決算を確認していきます。
今回の対象は、コカ・コーラ(KO)、AT&T(T)、スリーエム(MMM)、アッヴィ(ABBV)の4銘柄。
いずれも私が保有する銘柄です。
コカ・コーラ(KO)の決算は良かったが、割高なので買増しはしない
- 売上高 :予想98.6億ドルに対し100億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+6.1%
- 一株当たり利益(EPS) :予想0.61ドルに対し0.63ドル
売上高、EPS共に予想を上回りました。
出所:coca-cola
PLを覗いてみると、営業利益率は約30%を維持しており、本業の儲けも問題なさそう。
炭酸飲料離れによる消費減の懸念があるものの、そのブランド力は揺るぎませんね。
一番の問題は、株価が上がりすぎで割高というところでしょうか。
現在のPERは30倍越え。
個人的には買増すには勇気がいる水準だと思います。
AT&T(T)の決算はまあまあだが、本業以外の業績が気になる
- 売上高 :予想449.7億ドルに対し449.6億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+15.3%
- 一株当たり利益(EPS) :予想0.89ドルに対し0.89ドル
売上高は予想を若干下回るものの、EPSは予想と一致しました。
出所:AT&T
AT&Tの本業である電気通信事業は、特に伸びておらず横ばい。
前年売上比は+15%以上となってますが、これはタイムワーナーの合併によるものと考えられます。
個人的なAT&Tの懸念は、本業よりタイムワーナーをはじめとしたエンターテインメント業がコケること。
その為、今後のエンターテインメント業の業績は要チェックです。
スリーエム(MMM)の決算は良かったが、株価は冴えない
- 売上高 :予想81億ドルに対し81.7億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比-2.6%
- 一株当たり利益(EPS) :予想2.07ドルに対し2.20ドル
売上高、EPSともに予想を上回りました。
出所:3M
P/Lを確認してみると、前年比では売上高はともかく、営業利益、純利益も大きく下回っていることが分かります。
予想を超えたものの、まだ業績低迷が続いている状況だと思います。
その為、株価は決算発表で+3%上昇するものの、最終的にはマイナスで引けました。
とはいえ、個人的には株価が冴えない今のうちに買増ししたい考えです。
アッヴィ(ABBV)の決算はまあまあだが、ヒュミラの懸念は健在
- 売上高 :予想81億ドルに対し82.5億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比 -0.3%
- 一株当たり利益(EPS) :予想2.21ドルに対し2.26ドル
売上高、EPS共に予想を上回りました。
出所:AbbVie
P/Lを確認すると、売上高は前年を下回るものの、営業利益は大きく上回っていることが確認できます。
「Total operating costs and expenses」はコストを示してますが、これが前年より小さくなったからと思われます。
営業利益率は約41%であり、高収益である点は評価できますね。
一番気になるヒュミラの売上です。
赤枠を確認すると、米国の売上は+9%と伸びているものの、全世界では-31%も落ち込んでおり、それに伴い全体でもマイナスとなっていることが分かります。
また、ヒュミラは売上全体の58%となっており、相変わらず依存度が高く、一番の懸念は変わらずです。
とはいえ、アッヴィは6月にアラガン買収を発表しており、ヒュミラ依存からの脱却が期待されますので、今後の決算に注目です。
最後に
KO、T、MMM、ABBVの決算を確認し、どの銘柄も大きな問題はなさそうですので、引き続きホールドします。
しかし、KOは株価が割高なので買増しは様子見。
今買うならMMMかABBVかな。
今週7/29~8/2の決算はMO、PG、XOMが予定されてますので、引き続き注視していきます。
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2019/7/15~7/19に発表された、JNJ,IBM、PMの決算について書いてます。