今回はなぜ長期投資なのかとなぜ配当再投資なのかについて整理したいと思います。
なぜ長期投資なのか
投資家には短期で売買する人の方が多いのではないでしょうか?
それは人は手っ取り早く利益を上げ、早くお金持ちになりたいと思っているからだと思います。
しかし、ジェレミー・シーゲル著 「株式投資」(通称:緑本)によれば保有期間とリスクの関係は以下のようになるようです。
・1年、2年(短期)保有であれば株式投資のリスクは長・短期債より高い。
・5年以上(中期)保有になるとそのリスクは最悪でもマイナス11%程度になり同じ保有期間の長・短期債とほぼ変わらなくなる。
・10年以上(中長期)保有すると株式投資の最低利回りが長・短期債より高くなる。
・20年以上(長期)保有すると株式投資の実質利回りはインフレ率を下回ることはなくなる。
・30年以上(超長期)保有すると株式投資の最低利回りはインフレ率を2.6%も上回る。
長々と記載して恐縮ですが、簡単に言うと「株式は短期投資ではリスクが高いが、長期投資では逆にリスクが低くなる」ということです。
ここで言うリスクとは「リターンのふれ幅の大きさ」を示しています。
リターンとは投資の結果得られる収益または損失のことです。
以下のグラフを見て頂ければわかる通り、長期投資になればなるほどこのふれ幅が小さくなっていくようなイメージです。
出典:moneykit
このことから、株式投資の短期投資ではリスクは高く、まさにハイリスク・ハイリターンの投資になります。
また、売買を繰り返すことによる手数料もリターンを下げる要素になります。
(だから株で儲けている人は数%しかいないと言われるのだと思います。)
このことから、長期投資の有効性がお分かり頂けたかと思います。
なぜ配当再投資なのか
こちらもジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」(通称:赤本)から引用なります。
結論から言うと配当再投資は
”下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル”
になるからです。
具体的には
・相場が下落する局面では、再投資を通じて保有株を余分に積み増すことができるのでこれがポートフォリオの
価値下落を受け止めるクッションになる。(プロテクター)
・相場が回復すると、下落相場で買い増したことで保有株数が増すため将来のリターンが加速する役割を果たす。
(アクセル)
上記を繰り返すうちに最高のリターンをもたらすのです。
最後に
ここまで整理したきた内容が、私が米国長期投資(配当再投資)を実践する決意をした理由になります。
これまで投資信託、日本個別株、IPOとさまざまな投資をしてきましたが、いまいちしっくりきませんでした。
(続けることで資産を大きく増やすイメージが湧きませんでした。)
しかし、現在は米国株長期投資を続けることで資産を大きく増し、普通でない富を得られることを確信しております。