NISA

【iシェアーズ 米国優先株式】PFFはNISAにどうか?

投稿日:2017年10月8日 更新日:

 

引き続きNISAの銘柄選びについてです。

 

前回私が考えるNISAに適した商品の記事を書かせて頂きました。

 

これによれば「高配当且つ、ボラティリティが小さい(ローリスク・ローリターン)の商品」でしたね。

 

そこで調べたところiシェアーズ 米国優先株式(PFF)という商品が浮上してきました。

 

iシェアーズ 米国優先株式(PFF)の概要

 

概要 
ベンチマークS&P 米国優先株式インデックス
経費率0.47%
配当スケジュール毎月分配
純資産総額USD 18,222,114,395
設定日2007年3月26日

 

iシェアーズ 米国優先株式(PFF)は米国の優先株式で構成される指数であるS&P米国優先株式指数と同等の投資成果をあげることを目指した商品です。
普通のETFと違うのが、「優先株式」というところです。
優先株式は簡単言うと「株主の議決権がない代わりに配当が高い株式」です。

 

注目すべきは高い利回り。
現在のPFFの分配金利回りは現在なんと「5.68%」です。

 

非常に高い分配金利回りでNISAによさそうです。

 

PFFのメリット、デメリット

 

PFFのいいとこ悪いところを整理しました。

 

メリット

・高い利回り
・利回りが安定している
・株価が安定している

 

高い利回りは前述した通りですが、この利回りも安定して維持されているようです。
また、株価も安定しており35$~40$を行ったり来たりしています。

 

これだけで考えるととても素晴らしい商品と思います。
まさに、「高配当且つ、ボラティリティが小さい(ローリスク・ローリターン)の商品」と言えます。

 

デメリット

 

・経費率が0.47%と高め
・株価が伸びてない
・下落相場に弱い

 

まず、経費率(信託報酬)ですが0.47%と以前紹介したVTIやVOOなどに比べると高い水準ですね。
VTI、VOO共に0.04%なので約10倍くらいです。
しかし、分配利回りが高いのでこれからも同じ水準を継続できるのであれば、信託報酬も気になりません。

 

 

株価が伸びないについてはメリットと逆の考え方になります。
ボラティリティが小さい分、キャピタルゲインの恩恵は期待できそうにありません。
商品の性質上インカムゲインが売りだと思いますので、これも気になりません。

 

 

しかし、最後の暴落相場に弱いについては非常に気になります。
以下チャートを見て下さい。

 

出典:morningstar

 

 

2009年から現在まで株価は安定してます。
しかし、2008年のリーマンショックでは45$近辺から19$まで暴落してます。

 

上昇相場では反応しないのに、下落相場ではむちゃくちゃ反応してます。
騰落率はS&P500よりも大きかった点も見逃せません。

 

だってこれってハイリスク・ローリターンじゃないすか?
その分、分配金利回りが高い訳ですが暴落リスクを考えるとあまり魅力が無いように感じました。

 

まとめると

 

メリット・デメリットからNISA枠での購入を検討しましたが、結論としては見送りとします。

 

最大の理由は下落相場に弱いことです。
NISAは5年後には課税口座に移管されます、そのタイミングで下落しているとその時の価格で更新されますので、その後株価が戻った場合でも課税対象になってしまうことになります。

 

尚、現在はロールオーバにより最大10年延長可能ですので、タイミングを見計らってロールオーバすることも可能です。

 

しかし、私は2018年からつみたてNISAの利用を考えている事情もあり、ロールオーバできそうにない為、最長5年と短・中期投資になります。

 

その為、PFFは見送りという結果に至りました。

また、新しい商品を探してみます。

-NISA




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