mktrです。
私は朝毎日欠かさずに東京MXテレビのモーニングクロスを拝見してます。
司会は堀 潤、キャスターは宮瀬茉祐子と意味深な面子でお届けしている大変面白い番組です。
特に宮瀬茉祐子の噛む回数が多いところも見どころだと勝手に思ってます(笑)
その番組内で、ゲストが時事ニュースをネタに自論を展開する「オピニオンクロス」というコーナーがあり、一番のがオススメです。
先日このコーナーで「ネットの中立性」規定の撤廃について瀬尾 傑という方が取り上げてました。
ネットの中立性とは?
「ネット中立性」とは、通信会社がコンテンツやデータの扱いを平等とする(優劣つけてはいけない)とする規制です。
オバマ前大統領在任中の2015年に明確に定められました。
これにより通信会社は全てのコンテンツやデータを同じ基準で提供することになりました。
ネットの中立性の規定があるおかげで、通信会社が苦労して作ったインフラ(ネット環境)をコンテンツ会社はフル活用(タダ乗り)してお金儲けをします。
その為、通信会社はコンテンツ会社からインフラ料金を高く取りたいですが、規定によりそれができません。
これにより通信会社は儲からず、コンテンツ会社は儲かるという状態になります。
この通信会社がAT&T、Verizon、Comcastにあたり、コンテンツ会社がNetflixやGoogle、Facebookなどになります。
規制が撤廃されると?
通信会社が特定のコンテンツの配信速度を遅くしたり、早くしたりすることが可能になります。
ということは、これまで大量のデータを垂れ流していたコンテンツ等に対して、通信会社は同じ量のデータを同じ速さで流し続けて欲しいなら金払え!って言えることができるようになります。
要はNetflixやGoogle、Facebookからコンテンツの優先順位を上げて欲しいが為に、AT&T、Verizon、Comcastといった通信会社にお金を支払うことになるかもしれないのです。
ユーザへの影響は?
コンテンツ会社が通信会社に優先順位を上げて欲しい為にお金を払うことが現実になった場合、そのお金のツケはユーザに回る可能性も考えられます。
例えばNetflixは月々約1000円程度で楽しめますが、値上げの可能性もあるということです。
通信会社逆転のチャンスか?
AT&Tは衛星放送のDIRECTVを買収し、タイム・ワーナーも買収しようとしています。
また、VerizonはFiOS TVを買収しコンテンツサービスも行ってます。
その為、通信会社は自社コンテンツを優先的に扱うことで、同様のコンテンツを扱う会社と通信的優位性で差をつけられる可能性が高いです。
ただし、ネット中立性の規則撤廃はまだ決定したわけではありません。
12月14日にFCC(米連邦通信委員会)内で投票が行われます。
しかし、投票者はほぼ共和党員なので可決の可能性が高いようです。
可決されれば通信会社はコンテンツ事業に舵をきっていることも功を奏し、追い風になりそうですね。
まー、コンテンツ会社が黙っているとは思えませんが・・・。
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