投資のヒント 投資方針

【ウィズダムツリー】配当重視の米国株ETFを検討してみました

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先日ゼロETFの記事で取り上げましたウィズダムツリーですが、各種ETFを取扱っていることは前回ご説明させて頂きました。

 

今回はその中から投資対象のETFを検討したいと思います。

 

やはり米国株ETFを選びたい

 

ウィズダムツリーは米国株、米国以外の株、通貨、債券、およびオルタナティブ商品など多岐にわたるETFを扱ってます。

 

その中でも私はブレることなく米国株一本に絞っていこうと思います。

 

理由は以下記事の通り、米国株の優位性があるからですね。

 

まー、弊ブログの性質上米国株を推奨せざる得ないってのもありますが・・・。

 

配当重視の米国株ETF

 

 

ゼロETFで扱うウィズダムツリーの米国株ETFは全部で7つありました。

 

その中でも配当重視のETFである以下5銘柄をチョイスしてます。

ウィズダムツリーは配当にフォーカスしたETFを数多く揃えているのが特徴です。

 

銘柄名ティッカー信託報酬基準価額[米ドル]純資産総額[百万米ドル]
米国株 高配当ファンドDHS0.38%69.751,045.50
米国大型株配当ファンドDLN0.28%90.541,942.40
米国中型株配当ファンドDON0.38%34.773,064.50
米国小型株配当ファンドDES0.38%28.401,965.30
米国株クオリティ配当成長ファンドDGRW0.28%41.172,064.30
米国小型株クオリティ配当成長ファンドDGRS0.38%35.19101.10

 

やはり目を引くのは信託報酬の高さです。

 

高配当株ETFで有名で、私も保有しているVYMは0.08%、一度保有を考えたHDVも0.08%ですので、とても敵いません。

 

しかし、今回保有を決めたのはゼロETFで少額投資できるってことなので、VYM、HDVと比較しても仕方ありません。

 

とはいえ、信託報酬はリターンを下げる確実な要因となりますので、安いに越したことが無いのが事実です。

 

となると、おのずと5銘柄の内、2銘柄に絞られます。

 

  • 米国大型株配当ファンド (DLN)
  • 米国株クオリティ配当成長ファンド( DGRW)

 

ですね。

 

両銘柄共に信託報酬は0.28%と同じです。

また、純資産総額もほとんど違いがありませんね。

 

というわけで、以降は各ETFの構成銘柄と分配金、リターンの観点から比較したいと思います。

 

構成銘柄/セクター

 

DLNとDGRWの構成銘柄とセクターと確認してみましょう。

 

DLN

 

米国大型株配当ファンドは、米国市場において配当を支払う時価総額の大きい企業に投資することを目的とした商品です。

 

 

 

全298銘柄で構成されてます。

 

各銘柄の保有率は1位のMicrosoftでも3.73%で、上位10位の保有率は23%程度です。

保有銘柄も多く、9位の銘柄でも1%程度台となっていますので、非常に分散が効いている印象です。

 

VYMと保有する銘柄は非常に似ている印象ですが、特徴的なのがAppleが入っているところです。

 

VYM、HDV共にAppleが入っていません。

配当利回りが1.5%程度と低いからだと思いますが、DLNでは保有率2位となってます。

 

 

 

これは本商品の方針が「配当を支払う時価総額の大きい企業に投資」である為、単純に配当利回りが高い銘柄が上位にくるわけではないってことと考察しました。

 

セクター別でもVYMと似ていますが、やはりTechnologyの比率は高い印象です。

 

DGRW

 

米国株クオリティ配当成長ファンドは、米国市場において配当支払いを行う成長性がある時価総額の大きい企業に投資することを目的としている商品です。

 

 

 

全280銘柄で構成されており、DLNよりやや少ないですが誤差の範囲です。

 

各銘柄の保有率は1位のExxon Mobilで5.18%で、上位10位の保有率は33.5%です。

DLN程ではないですが、十分に分散が効いていると言えます。

 

上位保有銘柄でDLNと大きく異なるのは、電気通信系であるAT&Tやベライゾンが含まれていないことです。

共に配当は4%~5%台と高い為、VYM、HDV共に必ずランクインしている銘柄です。

 

これは本商品の方針が「配当支払いを行う成長性がある時価総額の大きい企業に投資」なので、電気通信系は今後配当支払いの成長性は無いと判断されたってことになるのかな?

 

AT&Tホルダーの私としてはちょっと複雑な気持ちです。

 

セクター別ではDLNと比較するとFinancialsの保有率が少なく、 Industrialsが多くなってます。

 

分配金

 

分配金は他のETFでは年4回の印象でしたが、ウィズダムツリーのETFは毎月分配金のようです。

 

毎月分配金って響きはあまり良くないですが、日本で悪とされている特別分配金とは異なり、タコ足配当ではありません。

 

DLN

 

2.51%

 

ウィズダムツリーの公式サイトでの「直近分配金利回り」は5.09 %と記載されていましたので、おっ!凄い!と思いましたが、実際に過去の分配金から算出したら2.51%でした。

 

まあまあですが、VYMと比較しても小さいですね。

 

サイト上の利回りは単純に「前回の分配金×12/基準価額」したものではないかと思慮。

若干の不信感が否めません。

 

DGRW

 

1.87%

 

これも同様に公式サイトでは4.20 %でしたが、計算したところ1.87%でした。

VTIとかと同じレベルですね。

 

配当にフォーカスしていると思えない利回りですが、商品の性質上、成長性を重視しているので、現時点では少ないのかもしれません。

 

リターン

 

10年

 

約10年のチャートです。

DLNが青線、DGRWは紫線です。

比較として、VOOの水色線、VYMの桃色線を入れました。

 

結果は、VOOのリターンが圧勝で、DGRW、VYMは誤差、DLNは断トツで負けてます。

 

気になるのはDLNのリターンの低さですね。

なぜこんなにも差が開いてしまうのか・・・。

 

5年

 

5年チャートです。

 

VOOが最も高リターンな点は変わりませんが、5年で見ると差は小さくなってます。

また、DGRWがVYMを10%以上も上回ってますね。

 

2017年くらいから差が広がっているところを見ると、AppleをはじめとしたTechnologyセクター保有率の差が出ているのかもしれません。

 

でもDLNはこれまた断トツでビリです・・・。

2013年くらいから差が広がっているみたい。

 

まとめ

 

ウィズダムツリーのETFを検討してみた結果をまとめます!

 

  • DLNは信託報酬が高いし、リターンも低い
  • DGRWは信託報酬が高いが、一考の価値あり
  • DGRWは今後の成長に期待大
  • 但し、VYMやHDVの方が全体的にスペックが高く、投資先として良好

 

残念ながら敢えてウィズダムツリーのETFを保有する理由が見つからない感じ・・・。

 

しかし、ゼロETFという強い味方がいるので、私は敢えてウィズダムツリーのETFに投資したいと思います。

面白そうだし。

 

で、何に投資するかというと

 

米国株クオリティ配当成長ファンド( DGRW)

 

に決めました!

 

ただ、ゼロETFが終わったら売却して、他の投資に回すことになるかもしれませんね。

 

 

 

 

↓関連記事です。

 

現時点での高配当株ETFの投資先はVYM、HDVがベストだと思います。

 

 

ゼロETFは買付/売買手数料が0円のサービスです。

 

 

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