確定拠出年金

【確定拠出年金(ideco)】商品選びで陥りがちな3つの注意点

投稿日:2018年7月10日 更新日:

 

投資を始めたい!と相談を受けたら、まずはidecoから始めることをおススメしてます。

 

それはidecoには、3つのメリットがあるからですね。

 

  1. 掛け金が全額所得控除対象(節税)
  2. 運用利益が非課税
  3. 退職金控除が利用可

 

個人的にはデメリットとして言われている、「60歳まで引き出せない」っていうのもメリットだとだと思ってます。

強制的に長期投資することになるからです。(余談です)

 

所得税の節税効果だけでも十分なメリットだと思いますが、その他のメリットを活かす為には、運用商品の選び方も重要になってきます。

 

なので、今回は商品選びで特に初心者が陥りがちな3つの注意点について書いてみたいと思います。

 

 

定期預金で運用する

 

 

確定拠出年金で必ずある商品の1つの定期預金です。

日本人が大好き元本確保型の商品ですね。

 

定期預金で運用した場合の利回りは大体0.01%程度ですので、100万円を1年運用して、たった100円の利息です。

その為、idecoのメリットである「運用益が非課税」の恩恵をほとんど受けることができません。

 

特に企業型確定拠出年金の場合、自分の意思で加入するわけではないので、デフォルト設定である定期預金のままになりがちです。

 

状況にもよりますので、一概に定期預金がいけないとは言えませんが、運用益が非課税になるメリットを活かすことができないのは事実です。

 

その為、リスク許容度に応じて、ポートフォリオの一部に投資信託を組み込む等、考慮が必要です。

 

 

日本関連の商品だけ選んでしまう

 

 

どうしても日本株、日本債券に投資しがちです。

日本に投資してはいけないと言っているわけではなく、日本に投資を集中させるのは良くないのでは?と言いたいのです。

 

だって、日本の未来より世界の未来に投資した方が、リターンも大きく、リスクが小さいと考えられるからです

 

以下は、先進国23か国から日本を除く22か国で構成されているベンチマークである、「MSCI-コクサイインデックス」と日本株のベンチマークである「TOPIX」の20年リターンを比較したものです。

 

出所:わたしのインデックス

 

ご覧の通り、過去20年のリターンはMSCIコクサイの方が、1.5倍上回っています。

また、今後の日本は、生産性の低さや、少子高齢化等の課題も抱えており、高度経済成長期のような成長は望めそうにありません。

 

であれば、日本に集中投資するのでは無く、全世界に分散投資した方が、安全な資産運用が可能なのではないでしょうか?

 

過去に私は銀行が主催する確定拠出年金のセミナーに参加したことがあるのですが、なぜか外国株はハイリスク商品として紹介されてました。

このようなミスリードも、投資初心者の方に誤解を与えているのではないかと思います。

 

前年のリターンで商品を選んでしまう

 

 

何を選んだら良いか分からないからといって、前年のリターンだけで運用商品を決めてしまう方がいます。

 

リターンは毎年変化しますので、前年のリターンが良かったから、来年も良いとは限りません。

 

私の知り合いで、「その年に一番高いリターンの商品に、毎年スイッチするのが一番良い方法に違いない!」と言ってる人がいました。

これは、毎年高値掴みする手法としては良いもしれませんね(笑)

 

とはいえ、過去のリターンを見ることが悪い訳ではありません。

過去数年のリターンを参考することもあります。

 

しかし、商品選びで重要なのは、商品内容(インデックス等のシンプルな商品)と信託報酬等のコストだと思います。

 

特にコストは重要です。

どんなにリターンが高くても、コストで相殺されます。

 

例えば、毎年5%のリターンがある商品の信託報酬が3%だとしたら、実質2%のリターンしかないことになります。

 

リターンは予測できませんが、コストは予測できるものですので、コストを考えることは、リターンを上げる為に重要な要素になるのです。

 

まとめ

 

上記、3つの注意点より、良い商品の選び方は

 

  • 投資信託等のリスク商品をポートフォリオに組み込もう
  • 投資対象は日本に集中させず、世界に分散させる商品を選ぼう
  • リターンだけでなく、商品内容やコストを考慮しよう

 

と言えます。

 

ちなみに、MSCIコクサイインデックスは先進国だけが投資対象になるベンチマークです。

その為、新興国の成長に期待できると考えるのであれば、新興国を扱う投資信託をポートフォリオに加えることで、より広く分散投資することが可能となります。

 

そんな私は、idecoは投資全体の一部と考えているので、ダウインデックスのみに投資してます。

 
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