今週もまた2019年3Q(2019年7-9月期)の決算を確認していきます。
対象は保有銘柄で10/28~11/1に決算が発表されたAT&T(T)、アルトリア(MO)、アッヴィ(ABBV)、エクソンモービル(XOM)の4銘柄です。
ちょっと量が多いですが、どうぞ。
AT&T(T)の決算はよくなかったが、株価は上昇
- 売上高 :予想450.4億ドルに対し445.9億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比-2.4%
- 一株当たり利益(EPS) :予想0.93ドルに対し0.94ドル
売上高は予想を下回り、EPSは予想を若干に上回りました。
前年同期比は-2.4%であり、良い決算とは言えないですね。
出所:AT&T
PLを確認すると、売上高(Operating Revenues)は前年比でマイナスですが、営業利益(Operating income)は+8.7%となってます。
これは営業費の低下によるものですが、償却費が前年比で減っているだけなので、コスト削減ができているわけではなさそう。
営業利益率は17.7%で、悪くはないですがこれまで確認してきたJNJ、KO等と比較すると見劣りしますね。
株価は+4.28%の上昇。
微妙な決算でしたが、事業見直しの「3カ年計画」(債務削減やEPSの引き上げ等)が好感されたみたいです。
アルトリアグループ(MO)の決算は良かったが、評価損計上で赤字へ転落
- 売上高 :予想53.1億ドルに対し54.1億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+0.3%
- 一株当たり利益(EPS) :予想1.15ドルに対し1.19ドル
売上高、EPS共に予想を上回り、売上高成長率も0.3%の微増でした。
出所:altria
営業利益(Operating income)は15%の上昇。
また、営業利益率は脅威の42%であり、タバコ出荷数は減っているもののまだまだ順調と言えます。
しかし、純利益(Net earnings)は26億ドルのマイナス。
これはジュールの評価額を修正し、45億ドルの評価損を計上したためであり、ジュールへの投資が裏目にでた形です・・・。
株価は前日比で-2.5%の低下。
決算は良かったですが、やはりジュールの評価損計上が嫌気されたためと思います。
アッヴィ(ABBV)の決算はまあまあ良かった
- 売上高 :予想84.7億ドルに対し84.8億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+3%
- 一株当たり利益(EPS) :予想2.3ドルに対し2.33ドル
売上高、EPS共に予想を上回り、売上高成長率も3%上昇しました。
出所:AbbVie
売上高(Net revenues)は上昇してますが、営業利益(Operating earnings)は大きく下げてます。
これは研究開発費が前年同期で増加しているためであり、新薬開発には必要な費用ですのでやむなしですね。
決算を受けて株価は約2.7%上昇。
約5か月ぶりに80ドルを超えました。
それでもなお、私の含み損は無くなりませんが・・・。
エクソンモービル(XOM)の決算は悪く、利益は前年同期比で-49%
- 売上高 :予想65.86億ドルに対し650億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比-15%
- 一株当たり利益(EPS) :予想0.68ドルに対し0.75ドル
売上高は予想を大きく下回り、EPSは予想を若干上回りました。
前年比売上高は-15%と大きく下回り、悪い内容でした。
出所:ExxonMobil
オイルメジャー各社は原油と天然ガスの相場下落が響き、軒並み決算がよくありませんでした。
その為、前年同期比の売上高が-15%、そして純利益(Net income)は-49%とえげつない結果となってます。
株価はまさかの微増。
決算の内容は悪かったですが、EPS予想を上回ったことと、既にオイルメジャーの業績は株価に織り込み済みだったのかな?と推測してます。
最後に
4銘柄の決算を確認した結果をまとめます。
AT&Tは「△」
だけど事業見直しの「3カ年計画」に期待。
アルトリアは「〇」
だけどジュールの評価損により赤字に・・・。
でも本業は順調なので問題なし。
アッヴィは「〇」
ヒュミラに変わる大型新薬を開発してほしい。
エクソンモービルは「×」
いつものことと割り切ることにします。(高配当だし)
というわけで、4銘柄とも問題なしと判断し、継続保有です。
↓合わせて読んで頂きたい記事です。
先週10/21~10/25に発表された決算について書いてます。
MO、XOMの前回(2019年2Q)の決算について書いてます。
T、ABBVの前回(2019年2Q)の決算について書いてます。