先日の記事でマネックス証券の手数料関係を調べていたところ、ゼロETFという米国株取引手数料(売買ともに)を実質無料とするプログラムが存在することに気づきました。
それから気になったので、今回は調べた結果を記事にさせて頂きます。
ゼロETFとは?
ゼロETFは、対象ETFの米国株取引手数料(売買ともに)を実質無料とする国内初のプログラムです。
(取引日の翌月末までに、お客様の外国株取引口座に米ドルでキャッシュバックいたします)。
出典:マネックス証券
マネックス証券からそのまま引っ張ってきました。
簡単にまとめると、
- 対象のETFの買付/売却手数料をキャッシュバックする
- キャッシュバックは取引日の翌月末までに、外国株取引口座に米ドルで入金される
- NISA等の非課税口座は対象外
- 他キャンペーンとの併用は対象外
ってことですね。
マネックス証券の米国株売買で手数料は先日書いた記事の通り
でしたね。
ということは、もしゼロETFの対象ETFを100ドル(約1万円)買付した場合、買付時には5ドルの手数料がかかりますが、翌月末までに、外国株取引口座に5ドルキャッシュバックされるってことになります。
ゼロETFであれば、少額から買付しても手数料負けしないってことになります!
非常に魅力的ですね。
しかーし、一点気をつけなければならないことがあります。
以下、概要の抜粋です。
対象ETFの米国株取引にかかる取引手数料(税抜)を、全額キャッシュバックいたします。
税抜なんですね。
なので実際は手数料は5ドルではなく、5.4ドルかかってきます。
そのうち、キャッシュバックされるのは5ドルだけということになります。
その為、売買時に全額キャッシュバックされるわけではなく、消費税分の0.4ドルはコストとして考慮する必要があります。
対象ETFは何?
ゼロETFを利用する為には対象ETFの売買が一番の条件になります。
じゃー、対象ETFってなんなのよ?っていうことで確認すると、以下27銘柄でした。
ティッカー | 銘柄名 |
AGGY | ウィズダムツリー 米国債券ファンド(利回り強化型) |
CXSE | ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド |
DEM | ウィズダムツリー 新興国株 高配当ファンド |
DES | ウィズダムツリー 米国小型株配当ファンド |
DEW | ウィズダムツリー 世界株 高配当ファンド |
DFE | ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド |
DFJ | ウィズダムツリー 日本小型株配当ファンド |
DGRE | ウィズダムツリー 新興国株クオリティ配当成長ファンド |
DGRS | ウィズダムツリー 米国小型株クオリティ配当成長ファンド |
DGRW | ウィズダムツリー 米国株クオリティ配当成長ファンド |
DGS | ウィズダムツリー 新興国小型株配当ファンド |
DHS | ウィズダムツリー 米国株 高配当ファンド |
DLN | ウィズダムツリー 米国大型株配当ファンド |
DON | ウィズダムツリー 米国中型株配当ファンド |
DXJ | ウィズダムツリー 日本株米ドルヘッジ付ファンド |
DXJF | ウィズダムツリー 日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド |
DXJS | ウィズダムツリー 日本小型株米ドルヘッジ付ファンド |
DYB | ウィズダムツリー 米国株ダイナミックベアファンド |
DYLS | ウィズダムツリー 米国株ダイナミックロングショートファンド |
ELD | ウィズダムツリー 新興国現地通貨建債券ファンド |
EPI | ウィズダムツリー インド株収益ファンド |
EUDG | ウィズダムツリー 欧州株クオリティ配当成長ファンド |
GULF | ウィズダムツリー 中東株配当ファンド |
HEDJ | ウィズダムツリー 欧州株米ドルヘッジ付ファンド |
HYND | ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型) |
HYZD | ウィズダムツリー 米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型) |
XSOE | ウィズダムツリー 新興国株ニューエコノミーファンド |
対象ETFとはウィズダムツリー社が販売しているETFだけです。
バンガード社やブラッロック社のETFは対象外ってことですね。
ウィズダムツリーとは?
今度はウィズダムツリーが気になります。
ウィズダムツリーのホームページトップに自社の概要がありました。
ウィズダムツリーは、他とは違うやり方をします。我々は、配当、収益、パフォーマンス、分散投資の効果等を考慮した、独自のスマートベータ指数を多数開発し、この指数に連動するETF(上場投資信託)を設定し展開しています。幅広い資産クラス、また世界中の様々な国に投資する、特色のあるETFを米国をはじめとする世界各国で展開しています。
ウィズダムツリーは、市場価格ではなくファンダメンタルズに基づき配分を決定するファンダメンタルETFの考え方をいち早く採用し、この分野にて業界のリーダーとなっています。
S&P500のような市場平均型(時価総額加重型)のパッシブ型ETFではなく、独自開発したスマートベータ指数に連動したETFを販売しているってことと理解しました。
私が認識している純粋なパッシブ型ETFではなく、どちらかというとアクティブ型に近いってことなのかな?
調べていくと、ウィズダムツリー社はS&P500のような時価総額加重型の指数は、必ずしも投資に最適ではないという前提からスタートとしている企業のようです。
なぜかと言うと、時価総額加重は、時価総額(株価×株数)で投資比率を決定するので、株価が割高な銘柄の比率を高く、割安な銘柄の比率を低くしてしまうという現象が発生してしまうからということ。
SBI証券に時価総額加重インデックスとウィズダムツリーインデックスの分かりやすい比較表があったので貼っておきます。
出典:SBI証券
なるほど。
今まで知らなかった会社でしたが、考え方はとっても納得できますので、非常に興味が湧いてきます。
また、ジェレミー・シーゲル教授がウィズダムツリー社のシニア投資戦略アドバイザーっていうのも「株式投資の未来」に共感した米国株投資家の心をくすぐりますね。
特にクオリティ配当成長戦略は良さそう
ウィズダムツリー社が扱う商品を見て気づいたのですが、「xxxxxxx配当ファンド」っていうのが多くないですか?
ウィズダムツリー社は配当を支払っている企業にフォーカスして、配当額に基づいて投資比率決定する方法を独自開発しています。
その中でも、私が注目したのは「クオリティ配当成長ファンド」シリーズです。
クオリティとはROAおよびROEなどの収益性のことです。
この商品はクオリティと配当の源泉となる企業の利益の成長性の2つの基準から、長期的に配当の成長が見込まれる銘柄を揃えたものです。
また、配当成長も過去の実績ではなく、将来の配当成長の可能性が高いと考えられる銘柄をチョイスしているところが他にない考え方であり、面白いところです。
バフェットもROAおよびROEなどの収益性を重視してますし、シーゲル教授は配当再投資の優位性に注目していますので、非常に共感できる内容です。
懸念は信託報酬
と、良いことしか書いていないですが、一点懸念があります。
それは信託報酬です。
27銘柄の中で最も低い信託報酬は「0.28%」です。
バンガード社の高配当ファンドであるVYMは0.08%なので3.5倍になります。
他のブロガーさんの記事を拝見しても、やはりこの信託報酬がネックで投資されていない方が多いようですね。
最後に
信託報酬が高い為、配当重視のETFとしては、やはりバンガード社のVYMやブラックロック社のHDVの方が良さそうです。
しかし、ゼロETFを利用することにより、少額で手軽に投資できるところは非常に魅力的です。
その為、私はブログの微々たる収入やポイントを現金化し、少額のお金をゼロETFで投資していこうと思います。
信託報酬は確かに気になりますが、アクティブファンドと考えれば安い方かなと。
また、少額ですし、副収入からの投資なので、失敗しても問題ありません。
とはいえ、あまりにも少額ですと0.4%の買付コストがかかってきますので、100ドル単位ぐらいで買付しようかな。
次はどの商品に投資するか、検討したいと思います。
↓関連記事です。
この記事を書いていてゼロETFのことを知りました。
やはり日頃から情報収集することが大切なのですね。
高配当重視系のETFと言えば、VYMとHDVですね。
私はVYMが好きです。