先週3/22に、米国市場は大幅に下落しました。
ダウ平均は460.19ドル安の25502.32、S&P500は −54.17 安の2800で取引が終了してます。
3月の米国市場は比較的順調であったこともあり、一時的な下げとも思いましたが、どうやらこの日発表された米国製造業PMI指数の影響によるものと報道されています。
それでは今回の暴落は米国経済のリセッションのトリガとなるのでしょうか?
私は最近あった3つの事柄により、リセッション入りが近いのではないかと考えてます。
主要先進国がリセッション入りした可能性
主要先進国である、ユーロ圏、及び日本の製造業購買担当者景気指数(PMI)が景気悪化を示し始めています。
ユーロ圏製造業PMI
3月のユーロ圏製造業PMIは予想を大幅に下回る47.6と好不況の境目とされる「50」を割り込みました。
特にドイツが不調で、現在のPMIは44.7であり、2019年1月から3カ月連続で50を下回ってますので、リセッション入りしたのでは?と報道されてます。
出所:yahooファイナンス
日本製造業PMI
日本はドイツほど酷くは無いですが、3月には境目の50を下回ってしまいました。
引き続き悪化するようであれば、日本経済のリセッション入りも時間の問題ですね。
また、3月初には国が景気の基調判断を「足踏み」から「下方への局面変化」に下方修正しており、既にリセッション入りした可能性すらありそうです。
逆イールドの発生
2007年以来約12年ぶりに米10年債利回りと3カ月債券利回りが逆転し、「逆イールド」になりました。
以下は現在の3/25時点のイールド・カーブです。
10年と3カ月の金利差は解消していて、ほぼフラットですが2年、3年ものは3カ月より金利が低い状況であり、綺麗な順イールドではないことが分かります。
昨年末にも3年物の利回りが2018年12月3日に5年物を上回り、逆イールドなりました。
しかし、今回の逆イールドは前回と異なり、短期金利の上昇は無く、長期国債の金利の低下により金利差が縮小しています。
これは急激に株式から債券へ資金が流れていることを意味しており、景気減速のシグナルではないかと考えてます。
友人が米国株に興味を示してきた
最近、投資に全く興味がないと思っていた友人が投資に興味を示してきました。
しかも、米国株にです!
そう、かの有名な「靴磨きの少年」を彷彿させる事柄です。
靴磨きの少年やウエイトレス等の一般大衆が株式に興味をもち始めると、相場の天井が近いというお話。
まー、たまたまだと思いますが、その直後に株価は暴落しました。
実は「靴磨きの少年」の話は信憑性があるのかもしれません。
今思えばビットコインは、芸人や学生までもが熱狂してましたし・・・。
最後に
上記3つの事柄から、米国は近い将来(半年~1年後)リセッション入りするのではないかと考えてます。
その為、現在のポジションを一度手仕舞い、暴落後に買付けすればいいじゃんという発想もあるのが正直なところ。
しかし、これができれば誰でも簡単にお金持ちになれるわけで、やはり私は決めたルールに従い買増ししていこうと思います。
ただ、それだけでは思考停止。
引き続き債券比率を増やすのはもちろんのこと、毎月の投資額を抑える等、現金比率を調整していく必要はありそうです。
↓合わせて読んで頂きたい記事です。
リセッション時の投資方針について考えてみた記事です。
現在も基本方針は同じですが、実際に上手くいくかは分かりませんね。
2018年末にも逆イールドが騒がれ、債券を保有することを検討した記事です。