先週、マネックス証券、楽天証券の米国株最低買付手数料引下げ争いがあり、SBI証券は静観しておりました。
しかし、今週とうとうSBI証券に動きがあり、米国株最低買付手数料無料を宣言。
これに追随する形で、楽天証券、マネックス証券も無料に変更。
最終的にはマネックス証券、楽天証券、SBI証券ともに米国株最低買付手数料無料という形でこの争いは幕を閉じました。
出所:マネックス証券
まー、個人的には0.1ドルだろうが0.01ドルだろうが、無料だろうが誤差だと思っていたので、この点はどこに落ち着いてもよいというのが正直なところ。
しかし、SBI証券は大きなサプライズは無かったものの、引下げ争いに参加してくれたのは良かったですね。
というのも、前回記事にさせて頂きました通り、SBI証券の米国株最低買付手数料無料により、今まで利用したくてもできなかった米国株定期買付サービスを利用できるからです。
米国株最低買付手数料無料+定期買付サービスで自動化
出所:SBI証券
これまで米国株最低手数料が5ドルだったので、手数料負けしない為の買付額は1,111ドルでした。
その為、定額買付サービスを利用するにも1,111ドルが必要となり、複数銘柄に投資するには使いずらいものでした。
定期買付サービスを利用してたのは投資対象商品が少ない人、毎月の投資額が大きい人、NISA口座でETFを買付(手数料無料)している人くらいでしょうかね。
それが米国株最低手数料無料となったことにより、手数料負けを考慮する必要が無くなりました。
これにより、毎月好きな銘柄を定期的に自動で買増しできることができるようになりますので、例えば10銘柄を毎月1株づつ買増ししていくということができるようになります。
最大の利点は、相場に流されず機械的に買増できるので究極のドル・コスト平均法が実現できるわけですね。
外貨決済だと完全自動化はできない
完璧に思える定期買付サービスですが、一点問題があります。
それは、外貨決済を利用する場合には完全自動化ができないことです。
外貨決済する場合には、SBI証券口座に外貨を用意しておく必要があります。
最も手数料を抑えて、完全自動化する為には、以下のような手順を踏む必要があります。
定額自動入金でSBIネット銀行に円を自動入金
↓
SBIネット銀行の外貨定額預金でドルを買付け
↓
SBIネット銀行⇒SBI証券に外貨を入金
↓
定期買付サービスで米国株、ETFを買付
となります。
しかし、このステップの1つである「SBIネット銀行⇒SBI証券に外貨を入金」だけ自動サービスが存在しないんですね。
その為、現状完全な自動化を実装する為には、円貨決済を利用する必要があります。
デメリットは為替手数料が片道25銭であり、SBIネット銀行の片道4銭と比較すると高いという点ですので、どうしても完全自動化したい方は円貨決済をするという選択肢もありますね。
ETFは定期買付サービスで運用
そんな私は今回の件を受けて、以下運用にしようと思ってます。
- 定期買付サービスでVTI、VT、VYMを毎月12万程度買付(外貨決済)
- 手動で個別株を毎月12万程度買付
要は、ETFだけ定期買付サービスを利用するということになります。
買増対象のETFは3商品と少なく、定期買付サービスを利用しやすい点と、ETFは安心して買増しできるからというのが理由です。
逆を言えば、個別銘柄は対象が多すぎるし、安心して買増しできないので、これまで通り手動買付けしていきます。
まー、自動化すると面白みが無くなるからっていうもの理由の一つですけどね。
尚、これまで個別株も毎月1銘柄と決めてましたが、今後は複数銘柄への投資も行う予定です。
これも最低買付手数用無料の恩恵ですね。
最後に
とうとう定期買付サービスを手数料を気にせずに使えるようになります。
これにより、本家VTI、VT等を自動積立できるということ意味します。
その為、個人的には(為替を考慮しなければ)VTIやVT連動の投資信託を積立するより、本家を積立した方が安心だし、手数料も低いのでおすすめです。
(ideco、つみたてNISAは投信しか買えない為、今後も投信積立しますが・・・。)
とはいえ、完全自動化する為には一部機能の改善が必要となりますので、この点はSBI証券さんに頑張って欲しいもの。
改善されれば、より一層米国株、ETFの間口が広がりそうですね。
↓合わせて読んで頂きたい記事です。
定期買付サービスの設定手順について書いてます。
記事中に手数料の問題について触れてますが、今回の無料化でこの問題が解決したことになります。
SBIネット証券の定額自動入金~外貨定期預金までの手順について書いてます。
これに定期自動買付サービスを設定すれば、ほぼ自動化可能となります。