今週も2019年2Qの決算を確認していきます。
対象は7/29~8/2に発表された企業で、私が保有する銘柄である、アルトリア(MO)、プロクター&ギャンブル(PG)、エクソンモービル(XOM)の3銘柄。
アルトリア(MO)の決済は良かったけど不安が多い
- 売上高 :予想50.8億ドルに対し51.9億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+6.4%
- 一株当たり利益(EPS) :予想1.10ドルに対し1.10ドル
売上高は予想を上回り、EPSは予想と一致しました。
出所:Altria
P/Lを確認してみると、前年比で売上、営業利益、純利益共に増となっており、非常に良い結果だったと言えます。
また、営業利益率はPMと同じく41%と高収益。
問題は見当たりませんね。
しかーし、株価はまさかの急落(-3.6%)。
ブルームバーグによれば、「4~6月のたばこの出荷増は在庫の動きに支えられた面があり、その影響を除くと7%減」とされており、これが嫌気されたみたい。
私も米国だけが市場であるアルトリアは、今後も売上を伸ばすどころか、維持できるのか不安な点があります。
であれば、全世界(米国を除く)が市場のPMに集中させた方が良いのでは?と思っているのも正直なところ。
とはいえ、現在も利益を上げ続け、PERは11倍と割安感があるMOは、保有し続けるつもりです。
プロクター&ギャンブル(PG)の決算は良かったが、買増しにくくなった
- 売上高 :予想168.6億ドルに対し170.9億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比+3.6%
- 一株当たり利益(EPS) :予想1.05ドルに対し1.10ドル
売上高、EPS共に予想を上回りました。
出所:P&G
P/Lを見てみると、前年比の売上は4%増となってますが、営業利益、純利益共に大幅減となってます。
これは、ジレットの商品名無形資産とのれんを簿価調整する為、80億ドルを費用を計上した為であり、全く問題ありません。
決算後、株価は上昇。
しかも、P&Gは1年前くらいから株価が上昇し続けており、その騰落率は+50%~60%くらいとなってます。
それによりPERは25倍程度であり割高感が否めません。
その為、買増しするタイミングが無く、P&Gの保有比率が下がってきているので、一度クールダウンして欲しいところ。
エクソンモービル(XOM)の決算は良かったが、不安は多し
- 売上高 :予想648.5億ドルに対し690.9億ドル
- 売上高成長率 :前年同期比-6%
- 一株当たり利益(EPS) :予想0.72ドルに対し0.73ドル
売上高、EPS共に予想を上回りました。
出所:exxonmobil
前年比では、売上高、営業利益、純利益共に大幅減となってます。
これは原油相場の下落で製油や化学品事業の売り上げが落ち込んだことによるものであり、同業者であるシェブロンも同じ状況となってます。
また、中東情勢の影響で不安定な相場が続いており、今後もリスク要因となりそうです・・・。
最後に
今回はMO、PG、XOMの3社の決算を見てきましたが、結果は全社ともに問題なし。
引き続きホールドですね。
今回含め全3回、2019年4-6月期の決算を見てきましたが、保有銘柄の決算発表は全て終わりましたので、これで最終回となります。
米国全体の決算は現在も好調なのですが、8月1日から米国政策金利引き下げと中国との貿易摩擦懸念の再燃から株式市場は大幅下落となってます。
今後も大きく下げる場面がありそうですが、狼売りなどせずに愚直に積み上げていこうと思います。
↓合わせて読んで頂きたい記事です。
KO,T,MMM,ABBVの2019年2Q決算について書いてます。
JNJ、IBM,PMの2019年2Q決算について書いてます。