株で絶対に勝つ方法はありません。
もし、それを教えている書籍やブログがあれば怪しいと思って間違いないでしょう。
しかし、株で負けない方法はあると思ってます。
今回は手間なく、株で負けない仕組みづくりについて紹介します。
米国株式・ETF定期買付サービスで世界へ分散投資する
株で負けない為の仕組みを作る方法は、以下手順で完成です。
- SBI証券に口座(外国株式)を開く
- 銀行引落サービスで毎月135,000円以上を証券口座に引き落とす
- 米国株式・ETF定期買付サービスで毎月VTを買付(1,111ドル分を円貨決済)する
- 配当金を再投資する
- 長期間(20年以上)ほったらかしておく
以上!
とっても簡単ですね。
これだけで、あなたが株で負ける可能性はほぼ無いと思います。
とはいえ、理由もなく納得できるはずもありません。
なぜこの方法で株に負けないのか?を確認していきたいと思います。
なぜSBI証券なの?
なぜSBI証券の口座が必要かと言うと、定期買付が可能なのが、SBI証券だけなんですね。
このサービスは2018年3月に始まったもので、とても新しいサービスです。
定期買付のメリットは、手間なく、ドル・コスト平均法で買付ができることです。
投資経験の浅い方は、特に株価を気にするあまり、買付をためらう傾向があり、結果的に機会損失になったりします。
定期買付であれば、自分の意思に関係なく、買付してくれますので、取得単価を平準化できるのです。
また、SBI証券は銀行引き落としサービスも提供していますので、一度設定してしまえば、給与口座から自動で証券口座へ入金することができるので、入金の手間もありません。
尚、本記事では手間なく投資できる仕組みづくりを紹介したい為、「円貨決済」を前提としております。
多少手間でも、為替手数料を抑えたい場合には、住信SBIネット銀行で外貨を買付し、SBI証券に外貨入金する方法がおすすめです。
私はこの方法をとってます。
<参考記事>
定期買付の設定手順を書いてます。
住信SBIネット銀行で外貨を買付し、SBI証券に外貨入金する手順について書いてます。
なぜ毎月135,000円以上必要なの?
なぜ135,000円かと言うと、SBI証券の外国株、ETFの買付手数料は買付金額の0.45%(下限5ドル/上限20ドル)だからです。
例えば、100ドル(約11,000)投資した場合、最低5ドルの手数料がかかってきますので、105ドルかかることになりますね。
となると、手数料は5%かかったことになります。
本来0.45%しか払う必要のない金額以上の手数料がかかってしまうのです。
その為、手数料を0.45%に抑える為には1,111ドル以上が必要になります。
1,111ドルの0.45%は約5ドルになるからですね。
んで、1,111ドルを日本円にすると、現在の為替相場が1$=111円程度なので、約123,000円になります。
しかし、為替相場は変動するもの。
1$=120円になった場合でも買付できるように135,000円としました。
尚、NISA口座であれば海外ETFの買付手数料は無料です。
しかし、NISA口座は現時点では2023年までの制度であり、長期投資とならないので、本記事では割愛しました。
<参考記事>
売買手数料の考え方について書いてます。
なぜバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)なの?
なぜ投資対象がバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)かと言うと、資本主義経済が破綻しないのであれば、経済は永遠に成長していくと考えられるからです。
VTは全世界で投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーしてますので、世界経済に投資しているようなもの。
という事は、VTも成長し続けることを意味しますので、負けることも無いと言えます。
VTのデメリットとしては、分散が効いている分、足を引っ張る銘柄も含まれているので、トータルリターンが低くなる可能性があることです。
しかし、今回の記事の命題は株で負けないですので、より負ける可能性が低い、VTが最適解と判断しました。
「米国がこれからも覇権国家であり、経済は米国中心に回り続けるのだ!」っと考えるのであれば、VTIも選択肢の1つになります。
<参考記事>
VTの商品詳細について書いてます。
なぜ配当金(分配金)を再投資するの?
VTは配当金があります。
現在の利回りは約2.1%程度。
決して高利回りではないですが、配当は必ず使わずに再投資しましょう。
理由は複利効果の恩恵を受けるためですね。
複利について詳細は割愛しますが、スノーボール(雪だるま)として例えられます。
雪だるまが原資、配当が地面の雪であり、雪だるまを地面に転がすと、地面の雪(配当)をまとってどんどん雪だるま(原資)が大きくなっていくイメージです。
<参考記事>
投資信託ですが、複利効果について書いてます。
なぜ長期間ほったらかしておくの?
一般的に株式はボラティリティが高い(=リスクが高い)と思われてます。
短期的に見ればその通り。
しかし、長期的に見ればボラティリティが小さくなる為、リスクも低くなることが分ってます。
出典:moneykit
上記図の通り、当初5年くらいまでは、ボラティリティ(ブレ幅)が大きいですが、10年くらいになるとブレ幅は小さくなり、20年ではブレ幅がほとんど無くなることが分ります。
とはいえ、20年間で含み損を抱える場面もあり、その時には損切したくなると思います。
しかし、そこはグッとこらえて何もせず、淡々とVTを積み上げていきましょう。
短期で売買を繰り返すと、ボラティリティも高いし、手数料もかかるので、負ける可能性が高くなるからです。
<参考記事>
株式長期投資の優位性について書いてます。
最後に
株で負けない仕組みを作ること自体は案外簡単です。
淡々とVTを積み上げていけば最終的には(リターンはともかく)負けていることは無いと思います。
しかし、意外と簡単そうでできないのが長期保有(20年間ほったらかし)することだと思います。
これについては私も現在継続中であり、今後の市場動向によっては実行できないかもしれません。
何もせずほったらかすという事は、含み損を抱えている状況であれ、相場に居続ける強いメンタルが試されるという事になるからです。